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多様性の科学 レビュー


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多様性の科学 レビュー

多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織のレビューです。

多様性がテーマの本書。

多様性と言っても、色々あります。

性別、人種、年齢、信仰・・・それ以外にも、本書ではモノの見方、考え方が異なる「認知的多様性」にも触れています。

解決策が一人では見つけられないことであっても、多数が集まり考えることで多様な解決策を見出すことができる。

視点が多様化するほど、見つけられる有益な解決策の幅が広がるとしています。

「盲点は目に見えない」という記述もはっとさせられます。

そもそも、欠けていることに気づかなければ、問題であることに気づかないということ。

「自転車を運びながら郊外の駅の階段を上り下りするようになって、私にはそれまでとは違う世界が見え始めた」P37
スロープやエレベーターが無いことに、その時はじめて気づいた。
それまでは、そうした問題があることにすら気づいていなかった、ということは、私たちの普段の生活でも多々あることではないかと思いました。

第二章 クローン対反逆者

第二章の冒頭、サッカー英国代表監督に助言を行うために設立された機関に参加したメンバーが多様であったことが述べられています。

設立された技術諮問委員会に招集されたメンバーのほとんどは、サッカーの門外漢であったと。

しかし、サッカーの専門家以外が集まったことから、認知的多様性に溢れたグループになり、有益なアドバイスが多く出たということが記載されています。

認知的多様性の重要さ。

同じ業界の人間が集まっても、重なり合う知識が多すぎて多様性が生まれないということ。

画一的な集団は、当人たちが気づかないうちに失敗する可能性が高いということにも触れられています。

第二章では多様性の重要さが繰り返し述べられています。

第四章 イノベーション

イノベーションと多様性について記述されている章です。

なぜカバン会社はスーツケースにキャスターを付けるメリットを理解できなかったのか。

なぜ製造会社は電力化に合わせて合理的な製造ラインを作ることができなかったのか。

イノベーションを起こす絶好のポジションにいたはずなのに、却下する、見逃すのはなぜなのか。
なぜチャンスが目に入らないのか。

慣れ親しんだ現状を打破するのは難しい、ということ。

第五章 エコーチェンバー現象

エコーチェンバー現象とは、同じ意見の者同士でコミュニケーションを繰り返し、特定の信念が強化される現象のことを言います。

エコーチェンバー現象の仕組みで特異なのは、反対意見も入ってくるが、内側の当事者は反対意見を聞けば聞くほど信念を強めてしまう、というもの。

聞こえるが一切信じない。

一方にとって、一方の情報やデータは常にフェイクニュースとなる、ということ。

エコーチェンバーは反対意見の信用を貶める空間である、と。

様々な意見を持つ人たちと交流することで、情報を貶めないことがとても大切です。

多様な認知、集合知が大切ということがよく分かる一冊です。

とても面白かったです。

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