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目次
9割の買い物は不要である レビュー
「9割の買い物は不要である」のレビューです。
より良い買い物をするために、行動経済学を元に様々な事例を掲載して説明をしてくれている本書。
買い物をして損をした・・・と思ったことがある方は多いと思います。
無駄な買い物をせず、満足度の高い買い物をしたい方にはとてもおすすめの内容となっています。
もちろん、モノ、サービスを売りたい方にとっても気付きのある一冊と思います。
第1章 ネットの買い物で失敗しないコツとは?
情報収集にネットはとても便利ですよね。
買い物をする前に、商品やサービスの口コミ・評判を調べることをしている方はとても多いと思います。
本であれば、レビュー、諸表を調べるといった具合です。
amazonのレビューを参考にして本を購入するかどうかを決めている方も多いかもしれません。
でも、ネットの情報収集はキリがない面もあります。
調べる対象にもよりますが、調べても調べても新たな情報が見つかるため、いつしか当初の目的を忘れてwebサイトを見続けて気づけば1時間、2時間・・・
そして脳は過労状態になってしまうと。
一言でいえば、「キリがない状態」です。
だからこそ、情報収集にかける時間は区切ろう、と述べています。
また、ネットのパーソナライズによって、得られる情報が偏っていることにも注意が必要と述べています。
そうした情報に乗せられて、買ってみたけれど使わなかった、お金の無駄遣いになってしまったという買い物をしてしまう可能性があります。
少し冷静になって、本当に必要な買い物なのかを考える必要がありそうです。
第1章も様々なテーマが書かれていますが、サブスクについても記述があります。
サブスクも現在は様々なジャンル、領域でサービスが展開されていますから、利用したことがある、現在何らかのサブスクを利用しているという方も多いと思います。
使い放題のサブスクは、お金を支払い放題でもある
と述べています。
もしかして、サービスを利用していないのに、サブスクの料金を払い続けているものはありませんか?
一度サブスクを整理して、使用していないものは解約するタイミングを設けるのも大切かもしれません。
第2章 「損したくない」という人ほど損している
冒頭で、
「コストコに行くとテンションが上がる」という人は多いのではないでしょうか。
と記載されています。
見事に当てはまっています。
コストコに行くと、出費が大きくなることが分かっているのに、なんかテンションが上がって楽しくなってしまう。
まとめ買いは安く購入することができるので、結果的には節約になります。
(それが必要なものであれば)
大切なのは、無駄な買い物を減らすこと。
カートが大きく隙間が空いているから、といってついで買いをすると出費は増えてしまいます。
多く買い過ぎると、食品であれば賞味期限切れの可能性もあります。
必要なものを、しっかり吟味して買うことがコストコなどでまとめ買いして損をしないポイントになります。
第3章 買い物での選択で間違えないポイント
大好きな方も多いであろうポイントカード。
でも、ポイントカードは実はそれほどお得ではないのですね。
割引の方がお得であると。
ポイント還元に似たスタンプカードも同様です。
とはいえ、ポイントやスタンプが貯まらないよりは貯まった方が嬉しいですよね。
ただ、最終的には買い物が本当に必要なものなのか、買って役立つものなのかで判断することが大切ですね。
マジックナンバー[3]についても触れられています。
人は中間を選びたくなる理由、中間の無難な商品を選びたくなるのはなぜか。
「極端回避性」についても記述されています。
普段の買い物~住宅購入まで、買い物で損をしないための考え方について、色々と示唆に富んだ一冊だと思います。